ハンガリーとセルビアの首都結ぶ高速鉄道建設、中国が融資へ

ハンガリーとセルビアの首都結ぶ高速鉄道建設、中国が融資へ
 4月24日、ハンガリーと中国は、ハンガリーの首都ブダペストとセルビアの首都ベオグラードを結ぶ高速鉄道の建設資金の85%前後を中国が融資することで合意した。写真はバルガ財務相。3月10日、ブダペストで撮影(2020年 ロイター/Bernadett Szabo)
[ブダペスト 24日 ロイター] - ハンガリーと中国は、ハンガリーの首都ブダペストとセルビアの首都ベオグラードを結ぶ高速鉄道の建設資金の85%前後を中国が融資することで合意した。残りの15%はハンガリーが拠出する。バルガ財務相が24日、発表した。
バルガ財務相は自身のフェイスブックに投稿したビデオで、中国の融資は固定金利で、早期返済のオプションがあると説明したが、具体的な融資条件は明らかにしなかった。
融資条件で最も重要なのは金利水準だが、ハンガリーでは今月に入り、総額21億ドル規模とみられる鉄道建設事業を巡る契約に含まれるすべてのデータを10年間機密扱いとする法案が策定された。
バルガ財務相は「融資契約はハンガリーにとって有利で安心できるものだ」とし、融資条件は「現在利用可能な資金調達手段と比べて好ましい」と述べた。
高速鉄道の完成は2025年の予定で、中国の製品がギリシャから西欧諸国に運ばれることになり、ハンガリーは欧州の物流ネットワークの中心になると語った。
中国、セルビアとハンガリーの3カ国は2014年に総延長370キロに及ぶ高速鉄道建設計画について覚書に署名したが、計画の実現は大幅に遅れている。

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