中国のポータルサイトに「紙ナプキンが普及している今の時代に、どうして日本人はなおもハンカチを愛用するのか」とする記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のポータルサイト・網易に12日、「紙ナプキンが普及している今の時代に、どうして日本人はなおもハンカチを愛用するのか」とする記事が掲載された。

 記事は、現代において中国人はハンカチをほとんど使わず、紙ナプキンやティッシュペーパーを用いるのに対し、日本ではほとんどの人がハンカチを持ち歩いていると紹介。そこからは、日本のハンカチ文化や、生活に対する姿勢、態度が垣間見えるのだと伝えた。

 そして、日本人がハンカチを常用する理由としてまず環境保護意識の高さを挙げ、木を材料とした使い捨ての紙ナプキンに対し、ハンカチは洗えば何度でも繰り返し使用できるとした。また、もう一つの理由として、明治時代に西洋文化が日本に流入した際にハンカチがステータスや教養のシンボルとして定着したことから、今でもハンカチが上品なイメージを帯びている点を挙げている。

 また、日本では幼稚園の頃からハンカチを携帯し、使用する習慣が培われ、小学校でも毎日ハンカチとティッシュペーパーを持参することが求められていると紹介。さらに、日本人は洗った手を拭いたり汗や涙を拭ったりする際にはハンカチを使い、鼻をかんだり痰を出したりする時にはティッシュを用いるようにすることで、ハンカチの清潔さを最大限保つのだと伝えた。

 記事は、日本でハンカチが必要不可欠な日用品とみなされているため、スーパーマーケットをはじめとする実に多くの店で販売されており、様々な柄が用意されている説明。日本で生活していると、政治家が汗を拭ったり、ドラマで雨に濡れた女性に男性がハンカチを差し出すところから恋が始まったりと、至る所でハンカチの存在を感じるようになるとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)