てこ(梃子)の原理

日々私たちが、何気なく利用している、てこの原理。あまりにも身近なしくみなのですが、あらためて今回は、てこの原理をひもといてみたいと思います。てこの原理は大きく3つに分けて説明することができます。

てこの原理は、力点に力を加え、支点を中心とした回転運動により、作用点に大きな力を加えることができる原理です。

第1種てこの原理

第1種てこの原理は、力点と作用点を結んだ間に支点を置いたかたち。

第2種てこの原理

第2種てこの原理は、支点と力点を結んだ間に作用点があるかたち。

第3種てこの原理

第3種てこの原理は、支点と作用点を結んだ間に力点を置いたかたち。

人体で考えるてこの原理

人間の体の中でも、てこの原理が作用しています。体を動かすために、筋肉を使い力点にして腕や足の関節を支点にしているのです。

重力とてこの関係

もし無重力であれば重い石でも簡単に移動させることができ、てこの原理は不必要となります。つまり3種類のてこの原理は、多くの場合、重いものを持ち上げるなど、重力に影響を受けたもの(質量)への作用です。ただし無重力でも、金属の反発力や素材力を利用したものや、ロボットのしくみなどに、このてこの原理を使うことがあります。

出典:アトムニューズ205号 7-8ページ
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