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融雪剤とは。成分(塩)や効果、撒くタイミング。車を錆びさせないには洗車が必要?

気温が氷点下になると、道路は凍結や積雪の影響を受けやすくなります。

それに伴いドライバーはハンドル操作ができなくなったり、スリップしたりと自動車事故の危険性も高まります。
雪の多い地域では道路に融雪剤を撒き、未然に事故を防止するなどの安全対策が欠かせません。

本記事では融雪剤とはどのようなものなのか、その効果や使用する際の注意点などについてもご説明します。

融雪剤とは

真冬に高速道路を運転していると、道路上に白い粉が撒かれているのを見かけることがあるかもしれません。

これが融雪剤です。融雪剤は、雪の多い地域で車が安全に走行するために欠かせない安全対策の一つです。

雪が降るシーズンになると高速道路などでは必ず道路上に散布されており、防雪対策として欠かせない薬剤だといえます。
つぎに、融雪剤の効果や成分、使用方法などについてご説明します。

融雪剤の効果

融雪剤には、主に2つの効果があります。

1つは、文字通り路面上の雪をとかす効果です。
積もった雪を速やかにとかし、除雪をしやすくします。

もう1つは、凍結防止効果です。
雪が積もらないよう防ぎ、雪どけ水の凍結を防止する効果もあります。

融雪剤の代表的な成分は塩

融雪剤には、さまざまな成分がふくまれています。

代表的なものは、いわゆる塩である塩化ナトリウムや塩化カルシウム、また塩化マグネシウムなどです。

通常、水は零度で氷になります。しかし食塩水など不純物が混ざった水は、零度以下の一定の温度にならないと氷にはなりません。このことを、凝固点降下といいます。これを利用して融雪剤は雪をとかしたり、凍結を防止したりしているのです。

融雪剤と凍結防止剤との違いは

降雪の季節には融雪剤のほかに、凍結防止剤も使われています。

融雪剤と凍結防止剤の違いは、何でしょうか。
融雪剤は、雪をとかすための薬剤です。そして凍結防止剤が、道路の凍結を防ぐための薬剤となります。

しかし実際は融雪剤も凍結防止剤も、雪をとかして凍結を防止するという意味で同じ効果を持っています。言葉は違えども、同じ効果が期待できる薬剤です。

成分により特徴もさまざま

融雪剤や凍結防止剤に使われている成分は、さまざまな特徴があります。それぞれの成分についてご紹介します。

塩化ナトリウム

塩化ナトリウムとは、いわゆる食塩のことです。ただし、路面にまかれているものは食用として使われるものではないため、口にすることはできません。

塩化ナトリウム水溶液は、濃度により凝固点が最大約−20度まで下がります。

塩化マグネシウム

塩化マグネシウムの水溶液は、濃度により凝固点が最大約−30度程まで下がります。

塩化マグネシウムは、天然成分である製塩副生にがりを主成分にしています。製塩副生にがりは、海水を煮沸させて絞り、塩をつくったあとの絞り汁です。環境にやさしいのが特徴です。

塩化カルシウム

塩化カルシウムの水溶液は、濃度により凝固点が最大約−50度程まで下がります。

そのため、気温の低い厳寒地に適しています。
さらに水にとけると、発熱する性質も持っています。塩化カルシウムが入った融雪剤は、降ってまもない雪を急速にとかすのに効果的です。

融雪剤が車に与える影響

融雪剤が撒かれた道路を走行していると、車が錆びる原因になるので注意が必要です。

鉄は水分が付着すると酸化して錆びつきやすくなりますが、塩化ナトリウム(塩)や塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどを含んだ水分はさらに金属の腐食を速めてしまいます。

そのため融雪剤が撒かれた道路を走行すると、融雪剤に含まれた塩化ナトリウムなどが車のボディーに付着し、錆びやすくなるのです。

特に車の足回りの錆びつきには、注意が必要です。
真冬の高速道路などは融雪剤が撒かれていることが多いため、冬の間は常に融雪剤を含んだ雪どけ水が付着することになります。車の足回りが、錆びつく危険性が高まるのです。

環境への影響にも留意が必要

融雪剤による塩害の影響は、車だけではありません。

植樹や花壇などに融雪剤がかかると、植物の生育にも塩害の影響があらわれる可能性があります。自宅周辺で融雪剤を使用する際は、車はもちろん周囲の環境にも留意する必要があるといえるでしょう。

融雪剤が車についたらすぐに洗車

融雪剤による錆びつきから車を守るためには、こまめに水できれいに洗車することです。

「洗車をするのは、車の汚れが目立ってから」という方も多いのではないでしょうか。特に雪の多い地域の方は、たとえ車が汚れていなくても月に1〜2回は、足回りを中心に車を水できれいに洗い落とすよう心がけましょう。

高圧洗浄機があれば、なお効果的です。ガンコで落としにくい汚れが付着している場合は、専門家に依頼するといいでしょう。

春先になって雪がとけても、雪どけ水に融雪剤の塩化成分が含まれていることもあります。雪どけ水が完全に無くなるまでは、冬場と同様に洗車しましょう。

洗車後に錆防止スプレーを使用したりするのも効果的です。
また冬が来る前に、車体下部のコーティングを専門業者に依頼したり、洗車後に錆防止スプレーを使用したりするのも効果的です。

車の小さな傷に要注意

塩化ナトリウムなどが含まれた水分が付着すると、ほんの小さな傷であってもそこから錆びつくことがあります。
車が腐食する危険性が高まるため、注意が必要です。

小さな傷の場合は、コンパウンドやタッチペンなどで治すこともできます。
車の小さな傷については、こちらを参考にしてください。

また少し大きな傷やこすり傷、へこみがある場合は専門業者で修理してもらいましょう。
修理費用はかかりますが、車が腐食してから修理するよりは費用が抑えられます。

冬場をむかえる前に、一度車の傷の有無も確認しましょう。

融雪剤の人体への影響にも留意

塩化カルシウムは水にとけると、発熱する性質を持っています。そのため、塩化カルシウムが入った融雪剤は皮膚についたりすると炎症を起こすことがあります。

融雪剤を自分の家の周囲などに撒くときはメガネやマスク、ゴム手袋を着用して、体に薬剤がかからないよう注意しましょう。

散布機を利用するのもおすすめです。また融雪剤のついた車を洗車する際も同様に、メガネやマスク、ゴム手袋をして水が付着しないよう注意してください。

融雪剤による車の錆びつきに注意しましょう

まずは、車の腐食を防止する必要があります。雪の多い地域のドライバーは月に1〜2回、必ず車のボディーや足回りを、しっかり水で洗い流すことを心がけましょう。

最後に、車を所有されている方は、チューリッヒの自動車保険をご検討ください。
万が一の車の事故・故障・トラブルに備えておくと安心です。

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